温泉まんじゅうに騙されるな

温泉まんじゅう。主成分は温泉?


温泉地に行くと、土産物屋の軒先には温泉まんじゅうを蒸す蒸し器が並んでいます。並んだ蒸し器から湯気が立ち上り、温泉街との共通性を感じさせます。ただ、「もしかしてこの湯気は温泉?」とか、「ここの温泉と同じ成分が含まれているの?」等期待を抱いても、ガッカリすることになります。というのも、温泉まんじゅう、ただのまんじゅうです。

温泉まんじゅうの始まり


大きな温泉地では必ず見かける温泉まんじゅうが始まったのは、群馬県の伊香保温泉と言われています。伊香保温泉の湯の色に似た皮を使ってまんじゅうを作り売り出したというのが始まりで、最初のものは「湯乃花饅頭」という名前でした。
当初こそ、温泉の湯を使ってまんじゅうを作ったりと、温泉まんじゅうの名に違わぬものを作ろうという努力がありました。しかし、普通のまんじゅうでも飛ぶように売れるのですから、改良する必要などありませんでした。現在では、普通のまんじゅうを温泉まんじゅうとして売るのが常識となっています。

温泉まんじゅうを楽しもう


今まで知らなかった、騙されていた!と思ってしまうかも知れません。ただのまんじゅうなのだとしたら、温泉地のお土産として買っていかなくても、普通の和菓子屋さんでまんじゅうを買っても同じことですから。でも、温泉と同じく、気の持ちようが重要なのです。温泉のように健康に良い、美容に良いまんじゅうだという思い込みで食べれば、良い効果もあるかもしれません。
お土産の温泉まんじゅうの製造者名、産地を調べるなんて、無粋極まりないと言えましょう。

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温泉用語「源泉掛け流し」

「掛け流し」が売りになる温泉



温泉宿の紹介などを見ていると、「源泉掛け流し」という売り文句が付けられているケースが非常に多くあります。何がそんなに凄いのか、わからない言葉ですが、こういう文句があるということは掛け流していない温泉もあるということで、掛け流しの温泉に入れた時は得をしたように感じてしまいます。
そもそも、掛け流しの言葉が取り上げられるようになったのは非常に最近のことで、たとえば弘法大師が開湯した温泉などで、大師が「やった!この温泉、掛け流し!」という感想を言ったというエピソードはありません。温泉に対するこだわりとして、非常に近年になって現れた概念なのです。

「掛け流し」が現れた背景



掛け流さない温泉というのは、どういう温泉でしょうか。それは、温泉水を機械で循環させて、消毒・濾過などをして浴槽に戻すタイプの温泉です。
温泉資源は有限ですので、こういったタイプの方が温泉の利用方法として正しいもののように感じられます。事実、掛け流しが重宝されるようになる以前は、このような利用法がとりたてて敵視されることはありませんでした。
ただ、循環するタイプの温泉で、管理のまずさからレジオネラ菌が繁殖、死亡事故に至った一件から、循環する温泉に不自然な利用方法だというイメージがついてしまい、対照的に掛け流し温泉の価値が上がることとなったのです。

「掛け流し」温泉のメリット



掛け流しの温泉は、地面から湧出した温泉を直接浸かって楽しめるということで、温泉の成分そのままを楽しむことが出来ます。温泉に含まれる湯の花なども、循環式では不純物として濾過されてしまうため、掛け流しの温泉でないと楽しめません(人為的に追加する場合もありますが)。したがって、掛け流しであることは温泉マニアには重要なファクターなのです。

また、循環式の温泉がきちんと管理されているのかどうか、小規模な温泉ではあまり期待が出来ないといった部分で、循環式に対する不信感はあって自然なものです。実際に死亡事故にまでつながった以上、リスクが存在するということが広く知られてしまいましたので、それを避けるという行為を無駄とは言いきれません。


でも、「掛け流し」表示の根拠は?



ただ、パンフレットなどで掛け流しを謳っているからといって、それをそのまま鵜呑みにしてしまうのは危険です。実は、「掛け流し」と表示するにあたって、特に認定プロセスが必要であったり、根拠の記載が必要ということは全くないのです。したがって、現状では言ったもの勝ち、ばれなければ問題が無いというのが実情です。

「掛け流し」 = 凄い温泉 ではない



また、誤解されがちなのですが、源泉掛け流しだからといって、温泉の効果が著しいということではありません。そもそも、地下から湧きあがった水が都合良く健康に良い、全く健康に悪影響をおよぼさないというのは、一種の民間信仰の類いですので、それが循環されたり、加水されたら効果を損ねてしまうというのはナンセンスな思い込みです。あくまで、「源泉掛け流し」は、温泉に神経質なマニアのこだわりにすぎないもので、「卓球の置いていない温泉旅館は減点!」というようなものと同レベルだと考えておけば良いです。それに乗るも乗らぬも、温泉に入る人の自由といったところでしょうか。
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温泉を数える助数詞

温泉を数える助数詞って?


日本国内にはおよそ3000の温泉があるということを、日本は温泉の国!という記事で書きました。もはや温泉の無い都道府県が無いほど、日本は温泉に恵まれた国だという話でしたね。

この温泉の数を紹介するときに、どういう助数詞をつけて紹介すれば良いのか悩みます。温泉地だから、○○箇所と言えば良いのでしょうか。でも別府など沢山温泉が固まって存在している場所では、箇所という言い方では誤解が生じてしまいますよね。

温泉の2種類の数え方


温泉の助数詞で、比較的耳馴染みのあるものは「湯(とう)」です。観光パンフレットなどによく、「外湯めぐり○湯」とか、「○○県の温泉○湯」などというような表現が載っていることがありますね。たとえば箱根の場合は、箱根湯本温泉、塔ノ沢温泉、宮ノ下温泉、堂ヶ島温泉、底倉温泉、木賀温泉、芦ノ湯温泉を合わせて「箱根七湯」と呼ぶ呼び方が、江戸時代から存在しています。

もう一つの方は、温泉の源泉を数える単位です。マイナーな助数詞であまり使用される機会は無いのですが、「眼(がん)」という単位が源泉を数える際に使われます。温泉の採掘工事の際の公式文書などで登場するこの助数詞は、やはり公式文書などで井戸を数える際にも使われ、中国語でも同じ助数詞が使われます。

3000湯27000眼


冒頭の3000という数は、3000湯ということです。なにしろ、別府温泉だけで源泉数が3000眼近くになるので、日本全国の源泉数を数えれば、3000眼では収まらないはずです。ある調査によれば、27000眼近くにのぼるそうで、これは勿論世界一の源泉数となります。

あなたはこのうち何湯何眼を制覇しましたでしょうか?入った温泉の数をカウントするのも、一つの楽しみ方です。
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温泉の定義

温泉の定義、知っていますか?


温泉とただの温かい地下水の違いはあるのでしょうか。もし違いがあるとするなら、成分がいっぱい含まれているのが温泉?それとも肌がすべすべになるのが温泉?なかなか答えるのが難しい質問です。

実は、温泉の定義は温められた地下水、それで構いません。昔の人が温泉を発見した時に、それが成分を沢山含んでいるから温泉と名付けたというわけではありませんし。

温泉法での温泉の定義


ただ、温泉というものを規定する法律もあります。昭和23年に制定された温泉法は、温泉の条件として以下の物を挙げます。


  • 摂氏25度以上の温度

  • 成分として以下のうち1つを含む

    • 溶存物質1000mg以上

    • 遊離炭酸250mg以上

    • リチウムイオン1mg以上

    • ストロンチウムイオン10mg以上

    • バリウムイオン5mg以上

    • フェロまたはフェリイオン10mg以上

    • 水素イオン1mg以上

    • 臭素イオン5mg以上

    • ヨウ素イオン1mg以上

    • フッ素イオン2mg以上

    • ヒ酸水素イオン1.3mg以上

    • メタ亜ヒ酸1mg以上

    • 総硫黄1mg以上

    • メタホウ酸5mg以上

    • メタけい酸50mg以上

    • 重炭酸ソーダ340mg以上

    • ラドン20×10^-10Ci以上

    • ラジウム塩1億分の1mg以上




成分についての調査は、10年以内に必ず一回行われます。温泉の保護・利用のために温泉法はあるそうで、この法律があるから私たちは正当な成分表示がされた温泉を楽しみ、また論ずることが出来るわけです。

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Author:FC2USER473085RAN
温泉が好きな国内旅行マニアです。色々な温泉に入るうちに、温泉のことをもっと知りたいと思うようになってきました。気になる美容・健康との関係についても調査しちゃいます!

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