泉質による分類:塩化物泉

今回は泉質の9つの分類の内、塩化物泉(食塩泉)の紹介をしましょう。

塩化物泉(食塩泉)とは


塩化物泉(食塩泉)とは、その字面から想像できるように、ほぼ地熱によって温められた食塩水のことです。「ほぼ」と書きましたが、この分類についても重曹泉の場合と同じく、食塩泉が塩化物泉という分類の中の1つ、といったような包括関係があります。食塩泉以外の塩化物泉となると、カルシウム塩化物泉やマグネシウム塩化物泉という、塩化土類泉と総称されるグループがあるのですが、日本ではあまり見られません。おそらく塩化土類泉の場合にはそれを売りにして表記していると思いますので、ただ塩化物泉とのみ表示がある場合、「ほぼ」食塩泉です。

厳密な定義では、主成分が塩化物イオンで、含有成分が1kg中に1g以上含まれるものを塩化物泉と言います。食塩泉の場合は、この塩化物イオンが食塩、つまり塩化ナトリウム(NaCl)のものです。

塩化物泉(食塩泉)の効能


塩化物泉(食塩泉)の効能としては、海水と同様に殺菌効果をまず挙げることができます。入浴することにより外傷の化膿を防ぎますので、消毒液の流通していない時代から、傷を癒す湯として認識され、重宝されてきました。消毒液が流通している現代においても、全身を塩水に浸すことで、体中の傷にくまなく殺菌効果を及ぼすという意味で、塩化物泉(食塩泉)への入浴には特別な効果があると考えてよいでしょう。ただし、入浴することにより温泉の湯気を吸って、気道の通りが良くなるといううたい文句については、科学的見地からは賛同しかねます。

塩化物泉(食塩泉)は皮膚に付着する塩分により入浴後の保温効果が高く、湯冷めのしにくい温泉です。温泉の効用のうち、温熱による血行促進は大きな部分を占めますので、湯冷めのしにくい塩化物泉(食塩泉)には、相応の効果持続を期待できます。長時間の入浴が苦手という方でも、温泉に入り体がポカポカするようになったという実感をしやすいため、精神的にリフレッシュし、気分が落ち着く効果が得られるのではないでしょうか。

代表的な塩化物泉(食塩泉)


塩化物泉(食塩泉)が湧出し易いのは、何と言っても海沿いです。日本は国土の多くが海沿いであると言っても過言ではないため、塩化物泉(食塩泉)の源泉数は、単純温泉と1,2を争うほどあります。温泉地に「塩」のついた地名も多いのですが、その場合は泉質も塩化物泉(食塩泉)である場合がほとんどです。
塩化物泉(食塩泉)は、有名温泉の名前を挙げるだけでもキリが無いのですが、和歌山県の白浜温泉、兵庫県の城崎温泉、長野県の湯田中温泉などは歴史もある有名な塩化物泉(食塩泉)です。また、鹿児島県の指宿温泉や、北海道の定山渓温泉などは観光地として有名な温泉です。変わりどころとしては、神奈川県の鶴巻温泉は、カルシウム塩化物泉としてカルシウムイオンの含有量世界一をうたっています。
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温泉が好きな国内旅行マニアです。色々な温泉に入るうちに、温泉のことをもっと知りたいと思うようになってきました。気になる美容・健康との関係についても調査しちゃいます!

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